―演者のご紹介―

交野ヶ原交野節・おどり保存会

(かたのがはらかたのぶし・おどりほぞんかい)
関西伝統文化フェア
かたのがはらかたのぶし
交野ヶ原交野節とは
南北朝時代の念仏踊りから発展、民衆の間で愛され 口伝を通して受け継がれてきました。

現代の「河内音頭」の源流とも言われる「交野ケ原交野節」は、大阪府の枚方市と交野市にまたがる交野ケ原で14世紀ごろに誕生しました。南北朝時代、南朝方の楠正行(くすのき・まさつら)の軍勢がが戦に敗れ、この地まで落ちのびた楠軍の軍師が、戦死した人を弔うために念仏踊りを行ったことが起源とも言われています。

交野節は、「七七・七五・七五」の字数を一つの節の単位として唄っていきます。そのため、この字数にあてはまるものなら、どんな物語でも唄うことができます。保存会では、地元に伝わる伝説や名所・旧蹟・偉人伝等を題材にした新作も多く創作しています。
2023年には大阪府無形民俗文化財に指定されています。

今回披露する2つの演目は、地元で昔から唄われてきた古典外題です。

演目
いしかわごえもんいちだいき
「石川五右衛門一代記」 ~生い立ちの段~
安土桃山時代の大泥棒として有名な石川五右衛門の生い立ちから青年期を描いた作品です。
河内国石川郡で生まれた五右衛門(幼名:友吉)が、矢作橋で蜂須賀小六と出会い、出世していく物語です。
石川五右衛門を主人公とした外題の中では、生い立ちを扱ったものは珍しく、枚方市尊延寺地域で唄われていました。
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「坊主落とし」
兵庫口説「円正寺おすぎ赤間関坊主落」を題材にした作品です。
長州赤間関の小間物屋の娘おすぎが、円正寺の和尚に一目ぼれをしてあの手この手で和尚を自分になびかせようとする艶物です。
交野市星田地域をはじめ、枚方市一帯で唄われていました。
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当日の様子(Youtubeへリンク)

2023年1月15日(日)関西伝統文化フェアin奈良
2023年1月22日(日)関西伝統文化フェアin大阪
2023年3月5日(日)関西伝統文化フェアin兵庫


  かたのがはらかたのぶし・おどりほぞんかい
「交野ヶ原交野節・おどり保存会」について
現代の河内音頭のルーツとも言われる「交野節」を次世代に繋げるため、2017年に結成。
古典から新作まで様々なことに挑戦しています。
現在は中学生から社会人までの幅広いメンバーで、地元枚方・交野を中心に大阪や滋賀でも活動中。枚方市内では定期公演も開催しています。

交野ヶ原交野節・おどり保存会 公式YouTubeチャンネルより