この雅楽が天平文化の華として奈良時代に盛んに行われたことは、東大寺大仏開眼供養会(天平勝宝4年(752)4月9日)の記録や正倉院に保存されている楽器・楽面などの遺品によってもうかがえます。
現在は「公益社団法人南都楽所(なんとがくそ)」により伝統行事への奉仕のみならず小中学校での授業に講演・演奏するなど先人の偉業を広く伝えています。
その活動の中で最も重要なものは、大和の年中行事の最後を飾る『春日若宮おん祭』での奉仕です。
この祭礼は日本の伝承芸能の宝庫ともいうべき性格をもつものであり、国の重要無形民俗文化財に指定されています。