―演者のご紹介―

嵯峨野六斎念仏保存会

(さがのろくさいねんぶつほぞんかい)
関西伝統文化フェア
さがのろくさいねんぶつ
嵯峨野六斎念仏とは
嵯峨野六斎念仏は多彩な芸ものが特色となっており、260年以上前から京都市右京区嵯峨野の地に受け継がれてきました。阿弥陀寺檀家の男性によって演じられ、何世代にもわたって六斎念仏を続けてきた家も多く、地域に永く受け継がれています。

8月13日には嵯峨野阿弥陀寺の檀家の家々を棚経に廻り、23日には阿弥陀寺地蔵盆、9月第1日曜日には松尾大社の八朔祭にて六斎念仏を奉納しています。昭和52年に京都六斎念仏保存団体連合会へ加入し、昭和58年には国指定重要無形民俗文化財へ登録されました。

演目は芸ものが多く、全18曲全てを演じることを一山打ち(いっさんうち)といいます。楽器は笛、鉦(二丁ずり、吊り鉦)、太鼓(カンカン、マメダ、ドロ太鼓、囃子太鼓、四ッ太鼓)があり、これらを用いて曲を奏でます。

演目
嵯峨野六斎念仏 「四つ太鼓」
子どもから大人までが軽快に打ちます。
一本打ち、相打ち、ひきずり打ちなどの曲打ちがあります。
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嵯峨野六斎念仏 「祇園ばやし」
2人の囃子太鼓方と4人の鉦方による祇園囃子です。
棒振り演者の軽業やひょっとこ坊主、おかめ妊婦の演技も入ります。
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嵯峨野六斎念仏 「発願念仏」
一山打ちでの最初の演目です。
二丁ずり鉦の先導からはじまり、次にカンカン(長太鼓)の調子により、「南無阿弥陀仏・・・」を唱える念仏 演目です。
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「四段」
発願から続き、そのままカンカンを用いて、表打ちが先導し、カワ方の担ぎ、戻しの演技に分かれます。
ゆったりとしたテンポで打ち演じます。
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「たぐり」
四段と同じ演者で続き、一転軽快なテンポで動作もリズミカルに変わります。
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「猿廻し」
ドロ太鼓を持つ打ち手が中心に入り、その周りをカワ方がカンカンを担ぎ、打ち回ります。
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嵯峨野六斎念仏 「神楽獅子と土蜘蛛」
土蜘蛛と神楽獅子と土蜘蛛による立ち回りです。土蜘蛛と神楽獅子と土蜘蛛による立ち回り。神楽獅子はドロ太鼓による呼び出しで二人立ちの神楽獅子の登場となります。
地足を踏みながら曲芸を行い、段を重ねた碁盤の上での逆立ちなど、アクロバティックな演技が特徴です。
これに対して土蜘蛛は何度も巣(蜘蛛の糸)を撒いて獅子の攻撃をかわそうとします。
まかれる蜘蛛の巣の美しさが見ものです。
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「結願念仏」
それぞれが太鼓を打ち、「南無阿弥陀仏・・・」を唱え、一山打ちを終えます。
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当日の様子(Youtubeへリンク)

2023年1月22日(日)関西伝統文化フェアin大阪


  さがのろくさいねんぶつほぞんかい
「嵯峨野六斎念仏保存会」について
嵯峨野地域で「嵯峨野六斎念仏」を受け継いできた当会は、8月13日には嵯峨野阿弥陀寺の檀家の家々を棚経に廻り、23日には阿弥陀寺、9月第1日曜日には松尾大社の八朔祭にて六斎念仏を奉納しています。
昭和52年に京都六斎念仏保存団体連合会へ加入し、昭和58年には国指定重要無形民俗文化財へ登録されました。

嵯峨野六斎念仏保存会公式Webサイト