―演者のご紹介―

蟷螂山保存会

(とうろうやまほぞんかい)
京都祇園祭の山鉾「蟷螂山」
  とうろうやま
蟷螂山とは
蟷螂山は、「蟷螂の斧を以って隆車(りゅうしゃ)の隧(わだち)を禦(ふせ)がんと欲す」という中国の故事にちなんだ山鉾です。

その起源は南北朝時代で、足利義詮(あしかがよしあきら)軍に挑んで戦死した蟷螂山町在住の公卿、四條隆資(しじょうたかすけ)(1292~1352)の戦いぶりが「蟷螂の斧」のようであったことから、渡来人で同町居住の陳外郎大年宗奇(ちんういろうたいねんそうき)が卿の死後25年目の永和2年(1376年)、四條家の御所車にその蟷螂を乗せて巡行したのがはじまりと言われています。

その後、蟷螂山は再三の戦火に遭うも、そのつど再興され巡行を続けてきました。
元治の大火(1864)を経て長らく休み山となりましたが、昭和56年に再興され、現在に至ります。

蟷螂山の特徴は、かまきりの御所車と車輪が動くなど、祇園祭の山鉾としては、唯一のからくりが施されていることです。
前懸、胴懸、見送は共に人間国宝・羽田登喜男作の友禅で制作されており、瑞苑浮遊図などが描かれています。

    とうろうやまほぞんかい
「蟷螂山保存会」について
一般財団法人蟷螂山保存会は、蟷螂山復興事業を機に昭和53年4月に設立された「蟷螂山保存會」の活動を引き継ぎ、令和5年12月に設立されました。

千百年の伝統を有する八坂神社祭礼「祇園祭」の山鉾である蟷螂山を維持し伝承していくこと、祭礼斎行に寄与することを目的として、日々活動を行っています。